そして、恐竜の絶滅によって「空き家」となったさまざまな環境に、またたくまに哺乳類が進出し、進化と多様化を続け、恐竜が生活できなかった極地や高山地帯にまで分布を広げるものも現れた。
もともとは同じグループの生きものが、空中や水中など、いろいろな生活場所を求め、また肉食や草食など食性を違え、それと同時に形態も著しく変化させていくことを、適応放散という。
哺乳類は、地球上に出現した脊椎動物の歴史のなかで、もっとも目ざましい適応放散をとげた動物であり、モグラやコウモリからゾウやクジラまで、その形態や大きさは、驚くほどの変化に富んでいる。
現在、地球上には、およそ四〇〇〇種類の哺乳類が知られており、いうまでもなく、わたしたち人間もその一員である。