プロトプテルムのある種のものは、くちばしから尾の先までニメートルもあり、外観は「巨大なペンギン」に似た鳥であった。
しかし、ペンギン類との類縁関係は遠く、むしろペリカン類(目)のウやカッオドリに近い特徴をもっていた。
いわば「偽の類似性」である。
「ペンギンモドキ」と名づけられたのもそのためであり、ペンギンと同じように、水中を泳ぐという適応をとげた結果、二次的にペンギン類(目)の鳥に似た体型をとるようになった。
すなわち、収敏したことで、ペンギンと外観が似てしまったのである。
こうした収敏によって「偽の類似性」を示す生物群は自然界に意外と多く、進化系統学者を悩ませるものだが、一方、こうした収敏現象は、現在のペンギンの生態や行動からペンギンモドキの生活の仕方をある程度想像できて便利である。
ペンギンモドキはペンギンと同じように、水中で翼を使って「飛ぶ」ように泳いでいたに違いない。